フグの毒って金庫みたいなのにしまって処分するってほんと?

すべてのフグの毒は金庫にしまわなければならないというわけではありませんが、一部のフグ、特にトラフグについてはその毒が猛毒であることから金庫みたいなものにしまって処分するという通説は本当です。もし普通のゴミと一緒に出してしまうと、条例や法律などによって罰せられることが考えられるでしょう。

このような厳重な処分の方法をしなければならないのは、やはりそのフグの毒が非常に強いことが理由として考えられるでしょう。ちなみにフグの毒の成分はテトロドキシンというものです。医療品として用いられている劇薬や麻薬などの類は、薬局の中であったとしても金庫に保管されるようになっていますから、それと同じくらいの人体への影響があるからこそ、フグの毒も金庫で一時的に保管しなければならないと言えるのです。

しかし、金庫にしまうのはあくまでも一時的なもの。つまりフグ料理の専門店などが、フグを捌いた際に出た毒のある部分(肝臓や卵巣)をその金庫に保管しておき、専門の処分業者が来るのを待ち、最終的な処分はその専門業者が行うという流れになっています。なので金庫にしまったままで処分をするというよりは、処分の一部を金庫ですると言ったほうがいいかもしれません。

金庫に保管しなければならないほどの毒と考えると、フグはやっぱり怖いなと思ってしまいますよね。ただ、そんな強力な毒があるにも関わらず、世の中の一部の美食家にはフグの肝が食べてみたいという知的好奇心が旺盛な人たちが居るのも事実。このフグの肝を提供することは基本的に違法なのですが、美食家の人に頼み込まれて提供しているお店なんかもあるようです。たまにその流れでフグの肝に当たってしまったというニュースが流れることもありますからね。良心的なフグ専門店は、フグの毒が世間に流通してしまわないようにしっかりと金庫で保管し、適切で法律に則った処分を行ってもらいたいと思います。