彼女と砂浜を歩いていたら古い金庫が流されていて・・・

少しだけ日差しが暖かくなってきた頃に、彼女と近くにある海に行きました。われながら海水浴シーズンではない海でデートだなんて、ちょっと洒落てるなーなんて思いながら砂浜を歩いていたところ、その砂浜に打ち上げられている黒い物体が見えました。潮の流れからして漂着物が多く打ち上げられることが知られていた海岸ではありましたが、さすがにこれほどまでの物体が流れ着いているのは珍しかったので興味津々で彼女と一緒にその物体のところまで歩いっていったんですね。

ゆっくり近づいてその黒い物体をよく見てみると、それは古い金庫でした。年式としては木でできていたことからもう50年以上前のものなのではないかと勝手に推測でき、その古さからかなりのロマンを感じさせる一品でした。木でできていたものの、加工がしっかりとなされていることから海水で腐食することなくそのままの状態で流れ着いてきていましたので、中身が漏れていることもありません。そうなると気になるのはやはりその金庫の中身ですよね。彼女と一緒になって、どうにかこの金庫を開けることはできないかと躍起になって取り組みました。

ダイヤルを適当に回してみたり、ハンドル部分をガチャガチャと動かしてみたりするなど、ある程度色々なことを試してみましたが当たり前のようにその金庫は開かず。古い金庫ではあるものの、腐っても鯛で金庫は金庫、その中身をなかなか見せようとはしてくれません。

しかし、それだけ古い金庫なわけですから、もう持ち主も居ないでしょうしそれゆえにこのまま放置して帰ってしまうとその金庫の中に入っているであろう何かが日の目をみることもこれから先なくなってしまいます。ですから、私と彼女は変な使命感を持ちながらその金庫の解錠に励みました。それでもどれだけ経ってもその金庫は開くことができず、結局は警察に取得物として届け出をしてそれ以降は音沙汰が無いのが現状となっています。